1つの本に出会った。

「ダメな自分を救う本」　石井裕之

実は自分が思ってるほど、本当の自分は何も出来ないってことを、今この瞬間に気づいた。


普通は、思ってる以上にダメな人間じゃないって言ってあげるかもしれない。だけど、分かってしまったんだ。自分には出来ないことが多すぎると。いつも、「後で」とか「いつかやる」とか先延ばしにして気づかなかった。やる気になれば出来るって思ってた。だけど違うんだ。私はできない。

もっとなんでもできるって思ってた。
だけど、いざ突きつけられるとなにもできずに尻込みしている。時間だけがただ過ぎていくんだ。
やっとやっと重い心を、重いケツをあげてできるのは１つだけ。それだけでバカみたいに自分を褒めて明日になる。


そうか。なんでできるのにやらなかったのか自分を責めていたけど、もともと出来ないのか。
気づいた瞬間、自分にはなにもないことを痛感して、ただ虚しくなる。
だけど、なんだろう。呆れては居ない。

なにもないなら、今から待てば良い。いや、持たないといけないんだ。
今から始めればいいんだ。
何も出来ない。できなくて当たり前だ。なら、今からできるようになれば良い。

今まで持とうとしなかった自分に、情けなさを抱きつつ、それで終わらす訳にはいかない。




何も無い。
だから、なにか欲しい。



私は純粋にそう思った。