たたむ

もしも、人生がゲームのようだったら・・・
何個かのセーブデータに戻ってやり直すことができるのに。

未来に関わる岐路に僕はいつだって尻込みをしていた。足がすくんで・・それから他人の言葉を鵜呑みにしてた。
流されていたんだ。覚悟が足りなかったんだ・勇気が出せなかったんだ。
それで選択の１つを消してしまったこともある。誰のせいでもない、自分のせいだ。

ただ思うんだ。
あの時、少しだけ前に踏み出す勇気があったらと・・。
何か今よりも変わったかもしれない。それとももしかしたら、やっぱり誰かの忠告通り駄目だったかもしれない。
少しだけ、その"もしかしたら”の世界を覗いてみたいと思った。悩んだ場所でセーブして何通りかの道をこの目で見ることができたらいいのに。
そして僕はその中で、コレでよかったんだと確信することができる・・・・・。


・・・・・・・・・。


　そんなことを言ってもしょうがない。
　今はただ昔の自分にそう思うだけで、十分成長したんじゃないかと実感できたからそれでいいことにしよう。

誰かの言うとおりに生きたって、それは自分の道じゃない。


あぁ、此処が勝負どころだ。
セーブできない代わりに大きな深呼吸を一つ。拳を握って前へ