彼はまだ私にとっての原動力だった。
彼に教えられていたのは2年間。
今から4年前のことだけど。それでも未だに私は思い出す。
あの時頑張れたのは彼が居たからだ。
あの時の、誠意は何処に落としたのか私はずっと、探してた。
そしてやっと、見つけた。
あの時、どんな辛さにもあきらめずにただ、進み続けられたのは認めてくれる人が居たからだ。
出来の悪い私をただただ、『努力』という部分だけを評価してくれた。
見捨てられたくはなかった。ただひたすらしがみついた。そして彼も、ぎりぎりの距離で先に進みながら見守ってくれていた。
彼は此処には居ないけど。
私は此処で頑張ろう。
動き出さなければ、始まらない。
認めてもらうには、ただひたすら誠意を尽くすしか無いのだから。
そもそも彼の行先を追わなかったのは私。
このままじゃ、彼の居ない世界で生きていけない人間になると危機感がよぎった。
彼に使われるのも、もうやめよう。
彼に何度も仕事で泣かされた私は変なプライドがついた。
彼以外に、絶対に泣かされるものかと。
歯向かうような姿勢に変わっていたのかも。
4年経った今やっと気づいた。
彼の居ない世界で頑張ってみたかった。
だけど、いつも彼の存在を探していた。
彼が居ない場所で、認めてもらおうと心を開ける人なんて何処にも居なかった。
それは依存に近かったのかもしれない。彼が居なければ誠意を出せない、そんなのただの言い訳だ。
たとえ、彼から教え込もうと歩み寄ってくれる人が居なくても
ただ私がこの場所で、動き出さなければいけなかったんだ。
そうすればきっと誰かが認めてくれるはず。
彼が居ない世界で生きてみたい。
だけど、今だって彼は私の中で1番なんだ。
笑ってしまうくらい、変わらない。
潰れてしまいそうな時、彼の言葉を思い出すと頑張れる。
『お前はこんなもんじゃないだろ?』
「これで満足したら成長は止まっちまうからな。それいいでのか』
彼に会えたから私は此処に立つことができます。
だけど、本日より彼を此処に求めるのはやめにしょう。
探したって、彼と同じ存在は何処にも居ないんだ。
彼に会いたいと願うのも、もうやめにしょう。
今までありがとうございました。
私は何処に行っても、ただただ頑張り続けます。
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