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    ざわめき

    暗いので要注意です。

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    そして僕は繰り返す。何度も何度も。

    解決の糸口が見つからない。
    何の施しようもない。
    君に尋ねられても"分からない"と、ただ僕は言うだけだ。

    本当は何も考えてないだけなんだ。
    光り輝く道なんて探してない。
    君の手を引いて歩くことが僕にはできない。

    僕は立ち止まったまま 君から少し離れて辺りを見回す。
    真っ暗な空間で。

    いったい此処は何処なんだ。

     

    何度も後悔するんだ。
    君の手を取れたらと・・・。
    だけど助けを求める君は僕には抱えられないほどの大きさで
    "あぁ、どうしたらいいんだ"と拳を握る。
    その手で君の手や背中に触れられたら変わるかもしれないのに・・。

    答えが出せなくて、それでも同じ事を何度も尋ねられて
    言葉に詰まる僕は焦って行く。イライラしていく。不安になってくる。
    口を開けばきっと君を傷つける。
    だから、僕はずっと口を閉ざした。かつて誰かに怒鳴りつけた君にはなりたくなかったから。
    だけど、最近僕は耐え切れなくてついに口を開いてしまった。
    出てくるのは冷静で低い、暖かくない声。

    家を出て一人になる度に、自分が嫌いになっていくけどまた繰り返す。
    人を傷つけるだけの口なら、口がきけなくなってしまえばいいのにね。

     

    僕がやっと君にした料理も、もっとこうしてよと言われる度、泣きそうになる。
    だけど気づいたんだ。僕も君がやっとした行動に何か言っている。
    "ありがとう"じゃない言葉を。

     

    君をどうしたら助けられるのか? 自分に問いかける。
    でも膨大な黒い空間に圧倒されて 考えが先へ続かない。
    なにより、君が動き出さない。

    即効薬なんて何処にもないんだ。そんなこと分かってる。
    だけど、君はわかってない。
    本当は僕もわかってないかもしれない。


    ココが悪い。あそこが悪い、と日に日に増えていく君の身体。
    きっと全部心が発端だろう。
    それでも故障していく身体は僕には直せなくてただ医者にお願いするしか無い。
    でも、それもあまり見込みはなさそうで・・・。

    だから僕は呟く。"分からない"と。


    僕はもう君に笑いかけられない。
    こんなの嫌なのに、最悪だと感じているのに。


    僕はこのまま耳も目も塞いだままでいるつもりなのだろうか。

    君がこのまま、もっと落ちて行くのをただ見ているだけなのだろうか。


    まだ落ちるさいくらでも。ここは谷底じゃないんだから。
    手を伸ばさなければ君はまだまだ落ちていく。
    それでも僕は見ないフリをするの?

    僕は君を助けられるの?
    僕も落ちてしまわない?
    もうすでに踏み外しているけど・・。それでもまだ僕は地上に居たい。

     

    もし同じ屋根の下に他の誰かがいたら何かが変わっていたかもしれない。
    でも、きっと僕はあの時と変わらずにその誰かに押し付けて自分の存在を消すんだ。
    きっと、何も僕は変わらない。今よりも後悔も苦闘もなく無かもしれない。
    なら僕は、少なくても今、生きている。


    僕は君に優しくできない。
    僕は君に向き合うことができない。
    "助けて"の声を無視をする。
    僕の方へ伸ばす君の手を振り払う。
    それがどのくらい君を傷づけているのか、僕には分からない。

    いつも考えんるだ。
    一時間抱きしめたら君は笑ってくれるのか。
    だけど確かめる勇気はない。
    何度も何度も、同じ事を言っても届かないならば、君に触れてももう届かない。
    いつの間にか、君に近づけなくなった。

     

    無感情に捌いていく僕。
    そこに愛はないから、君のお願いを叶えても本当の意味なんて無い。

     

    僕が君に近づけない理由・・。
    ただどうしようもなくて躊躇しているだけなんだ。
    憎んでいるわけじゃない。
    だけど、たまに分からなくなる。その頻度は高くなっていく一方だけど・・・。

    僕は優しくなりたいと空に、自分に何度も呟きながらなれずにいる。
    本当は何処かで"しょうがない。変われない"と思ってるのかもしれない。

    そうか、僕は冷たい人間なんだ。
    そこにたどり着いてからは、もう自分のことも嫌いになった。
    こんな人間いなくたっていいのにさ。

    そして僕は繰り返す。何度も何度も。

     

    今日も明日も、明後日も。

     

     

     

    だけど、一つだけ"今"気づいた。

     

    目を逸らしてしまうのは僕は君を嫌いだからじゃない。
    本当は助けたく助けたくて堪らないんだ。苦しいよ僕も。
    一緒に此処から出たいんだ。

    膨大な重さの君を抱えられる勇気と力が欲しい。
    道は何処だ? と永遠と迷うことになってもゴールまで走り抜けるほどの精神力が欲しい。


    そうだ、僕は君の笑顔が見たいんだ。

     

     

    どうしたらいい・・?
    明日も明後日もも僕はまた君を見たら、それでもやっぱり繰り返してしまうのだろうか?

    小さくなった君の心が、身体が壊れていく音が
    ちゃんと僕には届いてる。
    何度も何度も繰り返し君の手を取れる人になりたい。






    明日僕は・・・。











     

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